「△のリンゴ」 -この世界を変える4つ目のリンゴについての仮説-
新平誠洙、長谷川由貴、福元幸恵、森山佐紀、松平莉奈
2013年5月8日(水)~5月25日(土)
レセプション&アーティストトーク 5月18日(土)午後6時から8時
studio J における5月の展覧会といたしまして、「△のリンゴ」 -この世界を変える4つ目のリンゴについての仮説- を開催します。これは、京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA(アクア)のインターンスタッフ有志による企画です。@KCUAアウトリーチ企画展として、 studio Jにて展示を行う事になりました。 5月18日には参加作家5名が、それぞれの作品の解説を行います。この5名のstudio J での発表は初めての機会です。皆様、何卒ご高覧よろしくお願いいたします。
▲ 展覧会概要
「甘いリンゴが枝の先で赤く色づいている、天辺の枝の先で。リンゴをもぐ人たちが忘れていったのだ ―いや、忘れたのじゃない、手が届かなかったのだ」
サッフォー、祝婚歌断章花嫁を
リンゴとは、甘い果実であり、欲望の象徴である。罪の誘惑であり、求愛のシンボルであり、時にはエロティックな含みを持つ。甘美な蜜をたたえる丸いリンゴ に、誰しも思わず手を伸ばすだろう。しかし「△のリンゴ」はあざ笑うようにその手を逃れる。なぜなら「△のリンゴ」なんてアリエナイ。わたしたちはリンゴ を△にすることで、甘い欲望を疑いたい。あるいは逆に、ひた隠しにされている欲望を見つめてみたい。欲望とは蜜に群がることなのだろうか、毒リンゴってど んな味なんだろうか、 アダムとイブはリンゴを食べるべきだったのだろうか、ニュートンのもたらした「人類の進歩」って何だろうか――サッフォーの頭上高くに残されたリンゴを、 恐らくわたしたちは「技術(テクノロジー)」でもって簡単に手に取ることができる、しかし、そんなことに何の意味があるのだろう。欲望、無意識、神話、肉 体、眼差し、性愛、空腹、体温、愛情、隠蔽、自意識、科学……。いろんなキーワードが渦巻く中で、△に歪められたシンボリックな果実は、観る人それぞれの 方法で存在するための場所を得る。 (@KCUAインターンスタッフ)
▲ 展示内容
「テーマである” 欲望” について五名の作家が思い思いに描き出す世界を様々な眼や心を持って感じて頂きたいという想いのもと作品展示を致します。