archives

佐々田美波個展「手の癖」-「Sasada Minami solo exhibition “my habit” 」7月26日(土)〜8月9日(土)

studio J 展覧会のお知らせ

studio Jでは、京都市立芸術大学ギャラリー@KCUAと共催による佐々田美波個展を開催致します。佐々田美波は、2014年3月に京都市立芸術大学陶磁器専攻を卒業し、同年にa.a.t.m
アートアワードトーキョーにて小山登美夫賞を受賞した今後の活躍が期待される新進若手作家です。
佐々田の作品制作は、身近な人々や日常の風景をモチーフとし、それらを咀嚼し、翻訳することで独自の表象言語へ昇華する行為だといえます。佐々田は、モチーフを直接的な表現形式や完成された「型」に落とし込むことは少なく、それであるが故に、作品群が並ぶ姿は不完全にも見え、詩的であると同時にユーモアに溢れています。
佐々田の作品を特徴付けている要素の一つに、素材への強い関心があります。それは、「型」通りに素材を活かす手法や技術への関心ではなく、本来素材に備わっている「性質」に根ざしています。例えば、紙、土などの異なる素材に、水を加える、捏ねる、焼く等の同じ手法を応用し、「型」にはまらない素材の素顔を表出させます。本展に出展される「ドローイング」、「跡」では、紙の作品と土の作品を並列することで、佐々田らしい素材に対する眼差しを観取することができます。
佐々田の日常に対する眼差しは、研究行為のようにも見える「焼成実験」により美術作品へと昇華されます。そこには作品制作に対する真摯な姿勢があります。これからの成長が楽しみな若手作家である佐々田の作品を、是非この機会にご高覧頂けますようお願い申し上げます。

作家コメント
身の回りにある物事を、 私なりのかたちに置き換えます。
方法は、描く・土を積む・削る・塗る・こする・引っかく ことなどです。
土にも紙にも私の手跡が残ります。                (佐々田美波)
————————————————————————————————————————-
展覧会名 :佐々田美波個展「手の癖」-Sasada Minami solo exhibition “my habit”
会期   :2014年7月26日(土)-8月9日(土)午後1時から7時
日曜から火曜休廊
レセプション: 2014年7月26日(土)午後6時から
会場   :studio J
〒550-0013 大阪市西区新町3-14-8 T/F 06-6110-8508
c-jin._gi@wine.plala.or.jp
http://studio-j.ciao.jp

ipp
「跡」2014年/陶土、釉薬、顔料

Exif_JPEG_PICTURE
「居合わせる」2014年/紙、クレパス、鉛筆