中島俊市郎個展
studioJにおける展覧会としまして 「中島俊市郎展」を開催いたしました。
studioJでは2007年の個展に続き2回目の発表となりました。近年、中島の作品の傾向として、化学繊維のヒモや布、ビニール、プラスチックなど のチープな素材を使ったネックレスやブローチ、またピアスと言ったアクセサリーなどがあります。それらはもちろん身に着けることのできる装飾品でもありま すが、それ自体がオブジェとしても自立し、展示空間の構成要素となっています。
今回は床まで届く長さのネックレス約160点を天井から吊るし、ピアスやブローチなど約10点を壁面に展示します。色は蛍光色と透明な集光素材です。
作家コメント
七夕飾りや、神社などのシデ、お正月の餅花や正月飾り。これらはたいがい紙や藁等の身近な素材で出来ていて、 そのうちくたびれてしまったり、腐ってしまいます。正月飾りは最後に「どんどやき」で燃やしてしまいます。そういうもので生活を「飾る」私達の文化は美し いと思います。
これらは「使い捨ての飾り」ですが、この使い捨てがサスティナブルで豊かな文化を育んでいるように思えます。また、永久素材や付加価値の高い素材ではないもので「飾る」という行為は、かえってゴージャスでラグジュアリだと思います。
そういう価値観に習うことで、装身具の本来の価値を引き出せたらと思っています。
中島俊市郎