スーザン・ピーチ/清水美帆「「ハイイイエハイ( yes no yes )」12月3日(土)~24日(土)
studio J 展覧会のお知らせ
studio J に於ける12月の展覧会として、スーザン・ピーチと清水美帆によるコラボレーションを行います。
スーザン・ピーチはstudio J での2005年の発表以降、個展だけではなく、自身が率いるアーテイスト集団「シュムック2」のメンバーとのコラボレーションとしても、展示を行ってきました。
今回も彼らは研ぎ澄まされた空間を提示してくれることでしょう。ご期待ください。
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ハイイイエハイは、スーザン・ピーチと清水美帆の初めてのコラボレーションです。二人は2016年に出会い、様々な分野のアートを超えて人々と共作するという共通点で意気投合しました。
studio Jでの展示では、「現代社会において、ジュエリーとは何か」という問いかけから、コンテンポラリー・ジュエリーについて解釈し表現します。
この問いは、ピーチが行ったプロジェクト「シュムック2」の中で行われたインタビュー、「Play Jewellery-Wear Architecture in 2015」から生まれました。このプロジェクトは、日本の著名な建築家達とジュエリーについて対話するものでした。その対話は、ジュエリーというのは何かしら美しいものでなければならない、という概念を中心に展開しました。
これを会話の出発点として、二人はそれぞれにこのテーマを探求しました。美についての考えを共有し、そして自然やフラクタル現象に見られる完全性について、アイディアは発展していきました。
フラクタルは複雑な形でありながら、大きさが変わってもほぼ同じに見えます。これらのフラクタルや「自己相似的」な模様は、宇宙放射線の動きから、大陸の海岸線、河川、雲、植物の枝、貝殻、雪の結晶など自然界のいたるところに見られます。
ピーチと清水は、物体と構造を通した美の主観的な定義を考察する中で、公式(またはアルゴリズム)を探しました。プロジェクトは建築に関連した問いから始まり、驚いたことに、よく建築に見られる幾何理論のリサーチへと回帰しました。そしてそれは並行してジュエリーの空間表現に辿り着きました。
この展覧会はオブジェクトと身体の関係の探索という、相互関与とコミュニケーションを刺激する場です。題名の「ハイイイエハイ」は、自然のめぐり―継続する美と最も単純な数学的公式-の論理を暗示しています。
(アーティストコメント)
スーザン・ピーチ
1969年、ドイツのフライバーグ(ザクセン州)生まれ。東京とドイツを拠点に活動。金・銀細工の技術を5年間かけて習得後 、ヴィスマール大学ハイリゲンダム応用美術専門学校宝飾学科を1996年に修了。ピーチの活動は、現代におけるジュエリーのコンセプトを反映したものや、1997年より主宰している「Schmuck2(シュムック2)」として行う国際的なアーティストとのコラボレーションなど多岐に渡る。作品では、今日のジュエリーのコンセプトを独特かつ今までに無いような表現で形にすることを模索し、応用美術とファイン・アートの間を横断しながらコンテンポラリー・ジュエリーの多角的な解釈を提示。また、自身の活動や作品を幅広く、かつ入念に記録した刊行物を多く出版している。
清水 美帆
1976年、東京生まれ。ゴールドスミス大学(ロンドン)で美術を学び2001年に卒業、ピエット・ズワルト・インスティテュート(ロッテルダム)への交換留学を経て2011年にオスロ芸術大学で修士課程を修了。部族、都会の両方に見られる衣装や儀式に着目し、変容をテーマに制作している。布で制作した衣装や小道具は、役者、ダンサーのライブ・イベント、映像作品に使われている。ソロ活動に並行してオィヴン・レンバーグとコラボレーションも行う。ここでは文化への興味はさらに広がり、多彩な芸術表現を通じて旅の経験を物語る。www.dangermuseum.com/ja
Susan Pietzsch +Miho Shimizu 「ハイイイエハイ( yes no yes )」
2016年12月3日(土)~24日(土) 午後1時から7時 水曜から土曜のみオープン
Opening Reception 12月3日(土)午後5時から7時