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川口奈々子個展「アガタのスカート」11月24日(土)〜12月15日(土)

studio J における11月からの展覧会として、「川口奈々子個展‐アガタのスカート」を

開催します。川口奈々子の個展はstudio Jでは第一回目となります。

 

川口作品の特徴は、何と言ってもまず鮮やかな色彩です。作品を目にした時に飛び込んで来るのは、赤、オレンジ、ピンクなど、女性らしさを象徴する色彩ですが、よく見ると青、緑、茶色、グレーなどあらゆる色が画面に余すところなく使われています。モチーフには女の子が多用され、顔のクローズアップの時もあれば、複数でいながら一人遊びをしているように見えるものもあります。

 

今回のテーマは、自身の旅の経験から構成されています。さて、作品に登場する女の子は

どんな物語を語ってくれるのでしょう。

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彼女の浴室 /her bathroom  2018
紙にインク、 水彩 、水性ペン、 PVA糊、 和紙 31x56cm

 

作家コメント

夏に旅行でシチリアのカターニアを訪れました。その街ではアガタという女性の守護聖人が祀られていました。アガタは、3世紀頃カターニアで生まれ、当時の権力者からの求婚を断ったため怒りをかい、乳房を切り落とされる拷問を受けるも、祈りにより傷を奇跡的に治したという伝承があるそうです。そのため街には、彼女の乳房をモチーフにしたお菓子が売られていたりします。彼女の名前を冠した通りがあり、毎年2月には彼女のお祭りも盛大に行われているそうで、今も彼女がこの街でとても大切な存在であるのを感じられました。

その街を訪れてから、ふとこのアガタのことが気になり始めました。弾圧にも負けず今も聖人として人々に慕われる彼女も普通の女の子だった頃があった。今ならどんなスカートを履くだろうか。何をして遊ぶだろうか。今回の展覧会は、そんな他愛のない想像からイメージが始まりました。そんな少し脱力したアガタを、私の描く女の子と重ねています。

 

2018年11月24日(土)〜 12月15日(土)
水〜土曜 午後12時〜6時OPEN
作家在廊日: 11月24日、12月8日 、12月15日
550-0014 大阪市西区北堀江3-12-3
地下鉄鶴見緑地線、千日前線「西長堀」駅5番・6番出口すぐ
Tel: 06-6110-8508 携帯: 080-3356-9523