碓井ゆい展「泣く前」

studioJにおける7月からの展覧会として「碓井ゆい個展―泣く前」を開催いたします。碓井は作品の素材として、擦り切れた布やお菓子の包み紙、またガラス片や板きれなどを使用してきましたが今回の個展では陶器の破片に焦点を当てます。
さまざまな素材を使いながらも、碓井作品の根底に流れるテーマは感傷です。 日常にありふれているささいな感動を、単に叙情作品として提示するのではなく、 感傷自体を表現方法を変えて提示しようと碓井は考えます。
陶器で作られた皿が割れるということ、そこには何層にも折り重なった物語がありますが、 割れる前の姿と同じように、決してそれは完璧な姿では私達の前には立ち現れません。
素焼きの皿に絵付けをして焼き、それを破壊する。そうすることによって構成された作品たちの声に、静かに耳を傾けたいと思います。

ご高覧何卒よろしくお願いいたします。
◆作家コメント

京都で学生をしていた頃、帰りのバスの中から、光る京都タワーが見えた。
なぜか突然、いつか京都を去ったら、この風景を思い出して懐かしがるのだろう、という考えが思い浮かんだ。そう思うと、涙が出そうになった。
だけどその風景は、なんだか駅に貼ってあるポスターの様でもあり、悲しがっている自分がとても安っぽくも思えた。
確実に今、自分が見ているものなのに。

碓井ゆい

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横たわる4人の裸婦2010
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