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奥村雄樹 個展 ループホール Yuki Okumura Exhibition “Loophole”

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studioJにおける2006年1月の展覧会として、奥村雄樹による「ループホール」を開催いたしました。 現在27歳の奥村は、フィリップ・モリス・アート・アワード2000のグランプリ受賞者で、 作品制作だけでなく、美術手帳の「展覧会レビュー:東京」欄を2004年7月号から1年間担当するなど、 文章の執筆を行い、また昨年、若手アーティストによるグループ展「The World is Mine」(Hiromi Yoshii Five、東京)を キュレーションするというように、展覧会企画も手がけています。
また、2006年2月からACCの助成により、 NYのLocation One に半年間滞在いたします。
今回は、奥村にとって大阪における初めての個展です。今までの作品は、爪で作られた球体や、 自らのツバをフライパンで焼くなど、身体パーツを使った表現により、「物質」の問題にアプローチしてきましたが、 2005年秋にHiromi Yoshii Five で発表した作品以降、映像というメディアの特性を最大限生かしつつ、 「時空」の問題に挑んでいます。
今回もその試みの延長線上にある新作映像を中心とした展示を行いました。テーマは「抜け穴」です。

作家コメント
僕たちは無数の穴に囲まれて暮している。この世界のいたる所には大小さまざまな穴がある。 だが、そのほとんどにおいて、僕たちが知っているのは入口と出口だけだ。入口と出口がどう結ばれているのか、 そもそもそれらは結ばれているのか、途中はどうなっているのか、中に何があるのか。誰にも確かなことはわからない。
(奥村雄樹)

映像作品を中心とした展示。詳しくは作家HPへ http://plaza.rakuten.co.jp/okumokum/