苅谷昌江個展「meeting」

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studioJにおける3月の展覧会として、苅谷昌江展「meeting」を開催いたしました。
2004年に京都市立芸術大学大学院の油画専攻を終了した苅谷にとっては、4年ぶりの本格的な個展となりました。
また、苅谷は昨年末に京都文化博物館で行なわれたAmuse Art Jam 2007 inkyotoでは、 「今後世界で活躍できるかどうか」というひとつの選考基準から、数多くの応募者にも関わらずグランプリを受賞するなど、 これからの活動が大いに期待されています。
出展作品は、Amuse Art Jam 2007 in Kyotoでグランプリを受賞したSpace Oddity、 を始め、新作ペインティング、ドローイングなどです。

【嵐の後の物語】
わたしは、グランドキャニオンに夜になるとエルクが出てくることを知っている。
わたしは、マルタ島に騎士が住んでいることを知っている。
実際に足を踏み入れていなくてもいろんな情報は容易に知ることができる。

制作は、画像(Webや広告より)のイメージの集積物より選び、断片化し、 物語のようなものを作り描いている。
物語は原因・起源・設定があり、始めと終わりで閉じられたもの。
絵画も表面にのみ定着する 閉じられたもの。
私はモチーフの組み合わせ方で現れてくる 物語のようなものを覗くような視線で制作している。
絵画は見ることが出来るけども、入ることは出来ない世界。
入ってはいけない架空世界だけど見る(覗く)ことが出来る世界。
絵画はイリュージョン。その世界にはイリュージョンの物語を描く。
モチーフになる物は見たことのあるような(メディアを通してもしくは知覚した)ものや風景。
メディアには膨大な情報が流れ、嵐の様に現れては去っていく。
嵐が去り、破壊去れ尽くした後に現れてくる静けさや瓦礫の山を、 眺めている様なものが閉じた世界の嵐の後の私の物語。

苅谷昌江